MAKO☆PACK+(SINCE1978)♪ずっとしなもんに夢中♪

HKT48『しなもん』こと下野由貴ちゃん&『ぴなの』こと後藤陽菜乃ちゃん激推しブログ(のはず)。劇場公演のレポートなどを中心にアイドルヲタク全開で綴っていきます♪

さしずめ『Making of HKT48』 2016/01/31 DOCUMENTARY of HKT48@ユナイテッド・シネマ福岡

1月最後の日曜日、昼公演を3桁キャン待ちで予定通り干された後、その足でホークスタウンユナイテッド・シネマ福岡で映画鑑賞に。
いつもは人通りの少ないゴーストタウンなホークスタウンのイメージだけど、この日の映画館は大盛況。
ロビーが人で溢れて歩けないほど。ホータン、人来るんだねw
もちろん、HKTの映画というより、妖怪ウォッチとかスター・ウォーズがお目当てなんだろうけどね。
 
「DOCUMENTARY of HKT48」を席が9割方埋まってる中で鑑賞。
 
それから2週間。もうネタバレもオッケーだと思われるので、書いたまま寝かせておいた感想記事をアップしよう。
 
直後の感想は、
よく出来てたけど、2度は見なくていいか。
ブルレイ出たら買って、細かいとこ見ようかな、未収録映像があるだろうし。
だった。
 
そして、大きな2つの出来事というか流れがすっぽり抜けてるんじゃないかなとの思いがふつふつと。
 
その1。指原支配人の歩み
HKTを語る上で、B.S./A.S.問題は避けては通れない出来事だと思う。
あ、思いついたから使ってみたけど、B.S.:Before Sashihara、A.S.:After Sashiharaね。
結局、HKTの進撃は指原支配人の躍進とともにあったというのは間違いないところだと思うので。
移籍、総選挙、支配人、等々、指原さんとHKTの関係を語るだけで一本じゃ収まらないほどボリュームがあるはずなんですが、映画監督という、HKT率いる指原さんを作品の総括という立場に置くことで、語ること無くすべてを終わらせてしまっている。
移籍の件とか総選挙とか、ちょっとは触れられているものの、数あるエピソードの一つとしての扱いでしか無い。
これが他の監督作品でこの取り上げ方と出来具合だったら、指原さんヲタが黙っていなかったはずだよな。
 
その2。ツアーやコンサート
HKTって、わりとツアーやコンサートを節目にして実力つけてきたと思うんですよね。
クラス替えという組閣&昇格もツアーで発表だったし。
なのに、そのへんのお話はほぼバッサリとカットされて語られていなかった。
劇場公演に関してもそれほどフューチャーされてたわけではないけれど、まぁはるたんのくだりで補完されてると思えばなおさら。
その辺の裏話は、各映像作品のメイキングで十分お見せできているでしょうという判断なのかな。
 
語られている本編にもいろいろと感じるところが。
 
その3。はるたんのくだり
確かに選抜メンバーの対比として劇場メンのはるたんをフューチャーするという意図は十分納得できる。
なぜ下野さんじゃないんじゃぁぁぁ、と言うしもにすとの心の叫びは置いといて。
見る側にのヲタに、はるたんの頑張ってるんだよ情報があるからこそ、自己補完して感情移入ができる作りになってる。
冷静にストーリーだけ追うと、非選抜でも頑張ってるメンバーに指原さんから映画の主題歌選抜のセンターというご褒美を上げました。
伏線がオープニングの選抜メンを遠巻きに見るはるたんで、最後にレコーディングシーンで回収し、めでたしめでたしという超予定調和で終わりか。
いや、はるたんがセンターもらえたこと自体は嬉しいんだけど、映画のために用意されたご褒美なわけで、なんだかドキュメンタリーってそういうものじゃないよな、という違和感もある。
 
その4。紅白落選に対する温度差
紅白落選の報を伝える尾崎さんが男泣きするところも、はるたんと同じくヲタ側に思い入れがある前提で、試練が来ましたよとクライマックスに持ってきたと思うんだけど。
映画のサブタイトルに「尾崎支配人が泣いた夜」と銘打ってっることだし。
ただ、ストーリー的には、悲願の紅白出場に向けて!、とか言う伏線や前置きは無くて、単なるエピソードの一つとして語られただけ。
はるたんの件とは違い、もらい泣きするほど我々ヲタ側には思い入れは無かったし。
だから、あの涙は唐突にうつった。涙に至る前置きも何もなく、ただ男泣きされてもね…、という。
それが芸能界という中にいるメンバー、特に選抜、そして支配人たる指原さんや尾崎さんとの温度差なのかな。
常日頃、ヲタ側と思いが一致していると言われている指原さんでも、そこは読み違えたのかもしれない。
もしくは、そこは十分わかっていて、メンバー、メディア、NHKに対するアピール、今年紅白復活でどっか~~ん、と行くためにあえて布石をうっておいたという可能性も。
 
その5。指原支配人、もしくはアイドル映画の限界
センター経験者となこみくには、長めのインタビュー映像が使われていた。
インタビュアーは指原支配人。(めるちゃんだけは、その素材が消えちゃって、支配人抜きで撮り直したらしいけど)
そこが諸刃の剣で、自然な表示や安心して話していることで、各メンバーのプロモーション映像としては非常に魅力的になっている反面、同じグループのメンバーなだけに、突込みが甘かったかなぁ。
ある程度予想できた感情や葛藤だったけど、それを本人の口から話させたのはすごいと思うけど、もうワンステップ踏み込んだ、意地悪な質問で本音を引き出して欲しかったかな。
でもアイドル映画ではここらが限界なのかな。
もしインタビュアーが吉田豪プロだったとしても、使えないところはバッサリカットされただろうしね。
印象的だったのは、なこちゃんの素直な子どもっぷりと、みくちゃんの大人びたプロっぷり。
なこちゃんの子どもっぷりが演技だとしたら、それはそれで超プロなんだけどw
 
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HKTのドキュメンタリー作品として真っ先に思いつくのは、HKTが初めて参加した総選挙の様子を追った、KBCの”ドォーモ”だな。
レポーターの小雪が、会場の武道館にも入れず、会場外で携帯画面でさくちゃんがランクインした場面で大泣きするところは、今思い出してももらい泣きできるほど。
 
それから、AKBのじゃんけん大会に参加する一人ひとりに密着カメラを付けて、その様子をまとめた”51のリアル”かな。
ストーリーなんか無くて、メンバーの素がそのまま記録されているだけなんだけど、密着ドキュメントとして傑作じゃないかと思っている。
ただ、映画館では流せない。人数多いし、全部見ると8時間かかるし。
 
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そんなこんなで、ライトなヲタにも、古くからのディープなヲタにも満足感のある、全体としては、よく出来た作品だと思う。
ただ、ドキュメンタリーって言うより、『メーキングオブHKT48』、なのかなという印象。