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HKT48『しなもん』こと下野由貴ちゃん&『ぴなの』こと後藤陽菜乃ちゃん激推しブログ(のはず)。劇場公演のレポートなどを中心にアイドルヲタク全開で綴っていきます♪

【在庫放出】悲運のプリンセス、岡田栞奈へさようならを… 2016/03/22 シアターの女神 岡田栞奈卒業公演@HKT48劇場

【在庫放出】について
書きかけて、最後まで書き上げられず放置していた原稿を、仕上げてアップしています。
今となってはどうなのという記述もありますが、当時の状況で書いている部分は、あえてそのままにしています。
その旨踏まえてお読み下さい。
 
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相次ぐ連鎖、と言っていいかもしれない。
いーちゃん、ちーず、らいらと続いたHKTに初めて訪れた卒業ラッシュ。
まだこの3人の卒業には、どこか清々しさがあった。
もちろん卒業はさみしいことではあるけれど、本人の確固たる意志が感じられたから。
そして、私自身の思い入れの少なさ、要は推していなかったメンバーだからなおさらそう感じたのかもしれない。
ずーっとさかのぼって、1人飛ばして、あべっこりの卒業も同じくだった。
 
しかし、ことおかぱんに関しては、とたんにウェットな気分になる。
 
なんてことを考えてるとあっという間に卒業公演に。
3/16の『ただいま恋愛中』公演に入って、自分なりにおかぱんへのさよならは出来た気がしたので、卒業公演への98権行使は見送って通常応募したけどあえなく落選。
まぁよい。卒業公演はおかぱん一推しの方に入ってもらえれば。
 
と思ってはいたのだが、卒業公演当日になるといてもたってもいられなくなって、会社を定時に出てロビ観へ向かう。
入場制限かかってたら嫌だなと思いつつ劇場着。
幸い普通に入れてもらえたが、やはり人が多い。意図的にスクリーンの下手に陣取ってモニ観。
 
おかぱんは、2期生の中では最初に推しになったメンバーだった。
研究生による「PARTYが始まるよ」公演が始まった頃、最初は公演に出ているメンバーの名前と顔が一致しなかった。
なにせ公式プロフィール写真しか手がかりがなかったから、劇場で目についた娘がいても、お前はだれなんだ?状態がしばらく続いていたのだが。
そんな中、おかぱんの可愛さにはすぐにやられて、PARTY公演に通ううちにすっかり推しになってしまっていた。
当時は、白目が青みがかっていることを売りにしてたのを思い出す。
 
卒業公演は淡々と進んでいく。
ロビ観の引きの画では、おかぱんの顔どころか、どこで踊っているかを特定するのも難しい。
自己紹介MC、おかぱんのマイクを通さない「よろしくお願いします。」の声を聞くと、これが最後かと終わりの時を意識して胸がちくちくする。
そして、引きの画でもわかる特徴的な背筋ののびたおじぎ。
 
下野さん推しの私にとって、おかぱんには複雑な思いがある。
シングルデビュー当時にはすっかり2期生のイチ推しとなっていたおかぱん。
2013年の夏のヤフオクドームでの「メロンジュース」の選抜に見事選ばれた。
だけど、そのシングルで下野さんは選抜落ち。
おかぱんのせいではないのはわかっていても、心からおかぱんの選抜入りを喜べない自分。
選抜で活躍するおかぱんを見るたび、おかぱんを応援したいという気持ちと、なぜそこに下野さんがいないんだという気持ちと、相反する感情にさいなまれ、もやもやが晴れなくって。
結局、3rdシングルのさくたべでは、なこみくに弾きだされて、おかぱんも選抜落ちとなるので、立場的には下野さんと同じになった。
しかし、一旦しぼんでしまった気持ちは戻ってこず、2期生一推しの座はゆうたんに持っていかれることになるのだけれど。
 
ユニットは、「初恋よこんにちは」と「キャンディー」。
かわいい系で来たか。初恋ではでべそで回って、そして特にキャンディーのおかぱんはいいよなぁ。かわいく色っぽい。
卒業公演でのユニットを何にするか、ある程度自分の希望が通るものだろう。
やはり夜風は自分の中では違うと思ったのかな。結局かんなの仕業は生誕での一回っきりだったか。
まどかの仕業のアウトロが消えていき、MC来るかなと思ったら、なんか懐かしいイントロが聞こえてきた。
「スカヒラ」だ!!!!
みおちゃんはいないけれど、KIV2期生メンのスカヒラ。PARTYだ。懐かしいなぁ…
この公演でおかぱんを好きになったんだよなぁ…
かんなコールに涙がにじむ。
 
思えば、HKTメンバーの中でおかぱんほど「たられば」という言葉が当てはまるメンバーもいないと思う。
もしおかぱんがこうだったら、あのときこうなっていれば、ということで。
 
『おかぱんが1期生だったら』
そのビジュアルは1期生の中でもトップ3に入るかわいさと美しさだったはず。
当然「スキップ!」の選抜は確実だっただろう。
そして、1期生と言えば何と言ってもあるあるYYテレビ。
どちらかと言うとMCには難があるおかぱん、ほとんどあるYには出してもらえなかった。
しかし、1期生だったなら有無を言わさずあるYにも引っ張り出されて、かなりMCは鍛えられたはず。
そして、なかなかに難しいおかぱんの取り扱い説明書も出来上がっていたかもしれない。
しっかりがっちり初期ファンを掴んで選抜固定まで行けた可能性が高かったと思う。
 
中盤曲。「好き 好き 好き」。ロビ観のホールまで聞こえてくるようなサビの16連コール。
客席やロビーの重苦しい空気や最後に向けたやるせなさを振り払うかのような、明るく楽しいいつものKIVのMC。
本編が終わり、時折開く劇場のドアからあふれる、切なくなるほど全力のかんなコール。
 
『メロンで選抜に選ばれていなければ』
なおぽん、ゆかちゃん、まりかとともにメロン選抜に選ばれたかんな。
2期生では、めるみおまいちゃん、に続く4番手争いでの選抜入り。
しかし、HKTとしてはまだ2枚目のシングル。
める、みお、さくら、はるっぴ。
まだまだ知名度がない中で、どうしてもそのセンター周りのプロモーションが中心にならざるをえない状況だった。
残念ながらおかぱんを何とかするところまで運営は手が回らなかった。
グラビアだってテレビだってもっと出してあげられたはずなのに。
そう思うと、センター周りの人気や知名度がある程度確保できた後に選抜入りできていれば、まだケアしてもらえたのではないか。
去年の選抜総選挙。42位。あのじーなよりも順位が上。
もしおかぱんが選抜未経験であったなら、じーなとともに初選抜は十分可能だった。
新ビジュアルツートップとして行けてたかもしれない。
手厚いケアで推してもらえたのかもしれない。
 
いよいよ卒業公演はクライマックスへ。
大好きなSKEのちゅりよりお手紙。
そして、VTR。ロビ観ではスクリーンに映った映像はほとんど判別できないが、それでもこらえきれない涙。
 
『おかぱんが色白だったら』
おかぱんのビジュアル面の欠点、そう、あえて欠点と言わせてもらう。
それは地黒だったこと。
決して色黒なアイドルを否定している訳ではないし、白ければいいわけではない。
しかし、おかぱんに関して言えば、あのビジュアルで透き通るような白い肌にブルーアイであったなら、と夢想せずにはいられない。
おかぱん単体で見れば、それほどハンディだとは思わない。
が、16人、もしくは全メンバーにて勢揃いしたとき、ぱっと目に入るのは、文字通り白く光るメンバー。
舞台に立つアイドルや女優さんはなぜお化粧で白粉を塗るのか。
それは白いほうが舞台映えするからに他ならない。
色白なメンバーはそれだけで、舞台に立つことにおいてアドバンテージを、色が黒い娘はハンディーを負っている。容姿云々の前に色彩的に。
健康的な褐色の素肌がプラスに働くシチュエーションももちろんある。
夏の海辺のCMであったり、アウトドアなシーンでのことだろうが、おかぱんのイメージでは無い。
 
みなさんは覚えているだろうか、「UTB+」というアイドル雑誌で「さしTB」という企画があったことを。
指原PがHKTのメンバー1人をピックアップして、撮影シチュエーションをプロデュースするという体のページが。
おかぱんも2013年の7月号に登場している。
しかしそのコンセプトは、元気なスポーツ少女。運動場にスポーツウェアでタオルに汗。
いや違うだろうと、その時激しく思った。
指原Pなのかその中の人だったのかは分からないが、おかぱんのキャラクターや魅力をよく知らなかったんだろう。
それゆえ、色黒=健康的=アウトドア=スポーツ少女ってなっちゃったのかな。
おかぱん、確かに運動神経はいいって言ってたけど、そうじゃないだろう、おかぱんの魅力は、と。
おかぱんヲタが求めているのはそうじゃないだろう、と。
もっと色っぽかったり誘ってたり小悪魔的な魔性をフューチャーしたほうが、おかぱんの魅力をずっと引き出せたであろうと。
色黒であったがゆえ、特に初期はそのことに引きずられてしまったのではないだろうか。
 
「今 君を想う」。あいかわらず歌下手だなぁ、でもいい顔で歌ってるんだろうなぁ。苦笑いで涙を飲み込む。
最後の挨拶では、2期生が勢揃い。おかぱんも涙腺崩壊。
客席におわかれを告げて。
終演。
 
そして、ロビーにおかぱんがおわかれの挨拶に来てくれた。
スクリーン下手側に居たのは挨拶してくれるとしたらロビー奥から出てくるだろうおかぱんの近くに居たかったから。
ほぼ最前でおかぱんの涙でくしゃくしゃになった、でも、それでも美しさには何の変わりもない最高の表情を見ることが出来た。
「みんな大好き!ありがとう」と。
いや、こっちこそ大好きだったよ。ありがとう。本当にありがとう。
一推しに出来なくてごめんね。
でも、本当に大好きだったんだよ。遅いけどね。
 
 
『もし1期生におかぱんがいたら』
手つなで「この胸のバーコード」をやっていたとしたら。
私は劇場でおかぱんTシャツを着て涙に暮れていたに違いない。
 
2016年3月22日。岡田栞奈卒業。